21創世紀に向けてS×Lの長期ビジョン
企画優先の分譲事業には販売効率などの大きなメリットがある面、大きなリスクもひそんでいる。今回のバブルの崩壊でどれだけ多くの大小の業者が倒れただろうか。日本人は戸建住宅(庭付)志向といわれる。土地の狭い高い日本では、ややないものねだり的志向の要素はないだろうか。しかし分譲住宅でひと儲けするような時代は終わった。量から質の時代に突入している時代である。分譲主体の住宅会社も注文住宅分野に手を伸ばしだしている。しかし注文受注は分譲住宅に比べて、販売においても生産においても甘くはない。成功する保証はどこにもない。安易な値引きセールスの行きつくところは目に見えている。マンションも供給過剰の記事が新聞、雑誌等をにぎわせている。ここにも新しい需要を創出するぐらいの新規性のある企画が必要であろう。今後の要は定期借地権法の活用こそ活路かも知れない。地主とユーザーの間にハウスメーカーはいかに介在していくか。この新法を活かすのも、推進するのもハウスメーカーでしかない。九○年一○月一日、当社は創立四○周年を迎えたのを機にCIを導入し、社名を従来の小堀住研からエス・パイ・エルヘと変更、新たな歩みを始めたことは前章で述べた通りである。
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